大学生でエンジニアバイトやインターンを始めたいと考えている方や、社会人でエンジニア転職を考えている方は、エンジニアとして働くには「ポートフォリオ」が必要だと聞いたことがあると思います。
実際、未経験でエンジニアになる際にはポートフォリオは必要不可欠です。
本記事では、そのポートフォリオ例を具体的に紹介します。
未経験のエンジニア志望で、ポートフォリオを作りたい人
具体的なポートフォリオ例
前提
本記事は、PHPやRubyなどの言語を使うバックエンドエンジニアを志望している人向けに書いています。
※フロントエンドではないのでご了承ください。
ポートフォリオ例を紹介
① SNS
SNSはポートフォリオでは定番です。
定番なだけあって、良いところと悪いところもはっきりしています。
ネットにたくさん情報がある
ポートフォリオを作るときに全て自分で考えたオリジナルの作品を作るのは難しいので、多かれ少なかれネットの情報を参考にすることになります。
SNSはおそらくポートフォリオで作っている人が一番多いので、ネットに多くの情報があります。
PHPならLaravel、RubyならRails、PythonならDjangoといったフレームワークであれば、ゼロから非常に詳しく解説しているサイトもあります。
また、プログラミングスクールでもTwitterクローン(Twitter風のSNSアプリ)を作るカリキュラムを用意しているスクールも多く、取り組みやすいです。
採用担当者に使い方を理解されやすい
SNSは今や使っていない人はいないというくらい社会に浸透しています。
ポートフォリオとしてSNSを作って応募すれば、採用担当者の方があなたのアプリを直感的に使い方を理解できるでしょう。
アプリは詳しい説明を受けて使うことはほとんどないと思うので、直感的に使うことができるのは大切です。
飽和している(と言われている)
SNSは世界に数多く存在し、日々増えていっています。
ポートフォリオとしてSNSを作った場合、TwitterやFacebookのような全世界で使われているものに対抗していくことになります。
SNSは数も多い上、主要なSNSが固まっている現在ではヒットさせるのは非常に難しいです。
私もポートフォリオでSNSを作りましたが、上記のことは考えました。
しかし、ポートフォリオは「今の自分の実力を測るためのもの」と割り切れば、気にする必要はありません。
自分でアイディアを考えたSNSであれば問題はないと思います。
採用担当者は飽きるほど見ている可能性も
SNSはポートフォリオとして取り組みやすいことから多くの人が作って応募します。
そのため、採用担当者がSNSのポートフォリオばかり見て飽きているかもしれません。
ポートフォリオを見たときに「またSNSか…」と思われる可能性も否定できません。
この点は確実にポートフォリオでSNSを作ったときのデメリットですが、アイディアや完成度で補えば大丈夫です。
② タスク管理アプリ
タスク管理アプリをポートフォリオにしても良いでしょう。
いわゆる「ToDoアプリ」ですね。
ネットにたくさん情報がある
はじめに紹介したSNSと同様、ネットに多く情報があります。
プログラミングの学習がある程度進んだ段階で練習で作るのは、タスク管理やSNSなどが定番だからです。
同じようにプログラミングスクールでもタスク管理アプリを作るカリキュラムを用意しているスクールがあります。
比較的作るのは簡単
ポートフォリオは完成しないとそもそも意味がありません。
自分の実力を超えたアプリや複雑な作りのアプリを開発しようと挑戦すると、完成まで漕ぎ着けず挫折してしまうかもしれません。
その点、タスク管理アプリであれば、オブジェクト指向の基本がわかっていれば開発することができるので、挫折はしにくいです。
また、HTML/CSSでデザインを整える難易度も低いでしょう。
評価が低くなりやすい
良いところで「比較的作るのが簡単」と紹介しましたが、簡単な反面評価が低くなりやすいです。
開発にかかる労力が少ないのでしょうがないですね。
タスク管理アプリは機能を豊富にするのは使いにくくなり逆効果なので、機能はシンプルなままで使い勝手を良くしたり、アイディアに斬新なものを取り入れると良いでしょう。
③ マッチングアプリ
最後にマッチングアプリを紹介します。
マッチングアプリといえば、恋愛系を想像する人が多いでしょうが、必ずしも恋愛系だけに限りません。
評価が高くなりやすい
完成度によりますがマッチングアプリは評価が高くなりやすいです。
それは、開発にかかる労力が大きいからです。
タスク管理アプリと正反対だと思っていただければ良いです。
アイディアが素晴らしく、完成度も高いマッチングアプリを開発してポートフォリオとして提出すれば非常に高く評価してもらえるでしょう。
アイディアによってはヒットする可能性も
マッチングアプリも今でこそ多くなってきていますが、まだまだSNSほど多くはなく、飽和状態とは言えません。
ニッチな分野を攻めて、アプリの完成度以外に売り出すためのマーケティングなどもしっかり行えばヒットする可能性を秘めています。
もし、私がもう一つポートフォリオを作るなら絶対にマッチングアプリにしますね!
ネットに情報が少ない
開発で使う言語によりますが、ネットに情報が少ないです。
PHPやRubyなどの言語だとほぼないです。
一方で、Swiftであれば豊富に情報があります。
※Swiftとは、iPhoneのiOSアプリを開発するときに使われる言語です。
これは、マッチングアプリは基本的にスマホで使う人が多いためですね。
スマホアプリ開発をしたい人であれば、問題はないでしょう。
作るのが難しい
既に解説しましたが、マッチングアプリは基本的に開発するのにかかる労力が大きいです。
挫折したくなければ、避けるべきでしょう。
しかし、ポートフォリオ作成を通して開発力を上げていけるというメリットもあるという考え方もできるので、自分の開発力を磨きたい人には気にならないと思います。
実際、エンジニアとして現場に入ればポートフォリオレベルの開発を超えた業務を行うので、ポートフォリオを作る段階で苦労しておけば業務にキャッチアップしやすいかもしれません。
未経験でエンジニアになるためのポートフォリオ例 まとめ
未経験エンジニア志望の方におすすめするポートフォリオ例を3つ紹介しました。
まとめると、
例 | おすすめする人 |
SNS | ネットに多く情報があり開発しやすいため、様々なことを調べながら開発したい人 |
タスク管理アプリ | 比較的作るのは簡単なため、ポートフォリオを早く完成させたい人 |
マッチングアプリ | 作るのは難しめだが評価されやすいため、ある程度開発力がある人 |
もちろん、本記事で紹介したポートフォリオ例以外にも無数にポートフォリオのアイディアはあります。
本記事の内容を参考にしながら、自分の強み(詳しい分野や趣味など)を活かせるポートフォリオを作ると良いでしょう!